目次

2000年9月29日(金) 夜 - 旅人 / 昼 - 仕事
2000年9月28日(木) 結城浩のサイト(www.hyuki.com)整備に関するご連絡 / 仕事
2000年9月27日(水) プロジェクト杉田玄白 FAQ
2000年9月26日(火) 夜間 - 「PerlでXML」の練習 / 昼間 - EFFからリンク
2000年9月25日(月) 仕事
2000年9月24日(日) 杉田玄白 / Web連載『Perlクイズ』Vol.5 / 全国版主の祈り / ハリー・ポッター / Depot39 / 仕事
2000年9月23日(土) 仕事
2000年9月22日(金) 午後 - 仕事 / 午前 - 仕事 / 翻訳と仮定法 / 朝方 - キリストにならいて:第4章 慎重に行動すること / 朝方 - キリストにならいて:第8章 必要以上に親しくしないこと / 早朝 - キリストにならいて
2000年9月21日(木) キリストにならいて:第5章 聖書を読むこと / 仕事 / きたあきらさん / キリストにならいて:第23章 死について(部分)
2000年9月20日(水) キリストにならいて:第1章 キリストにならい、地上のすべてのむなしいことをDespiseすること(部分)
2000年9月19日(火) 夜間 - キリストにならいて:第2章 自分に対してへりくだった考えを持つこと / 午前 - 仕事 / 早朝 - キリストにならいて:第7章 偽りの希望と傲慢から自由になる
2000年9月18日(月) 仕事
2000年9月17日(日) あなたのオンライン・プライバシーを守る12の方法
2000年9月15日(金) パークハイアット / 原稿 / GNU
2000年9月11日(月) 午後 - 苦難というもの / [PQ/P] / 午前 - 仕事 / 家内の励まし
2000年9月10日(日) 午後 - 質問に答える / 午前 - メールマガジン『Perlクイズ』
2000年9月9日(土) のんびり書き物 / 翻訳 / 幸せな結婚生活を送る秘密の読者への返事
2000年9月8日(金) 仕事 / 先日の問いかけへの応答
2000年9月6日(水) GNUフリー文書利用許諾契約書 / 商業出版物をWeb公開するのは損か得か
2000年9月5日(火) 夜中 - 日記ダイジェスト追加 / 夕方 - 郷愁 / 午前 - 日記ダイジェスト追加
2000年9月4日(月) 夜 - 編集者との打ち合わせ / 昼 - 日記ダイジェスト
2000年9月3日(日) 日記ダイジェスト
2000年9月2日(土) マッチ売りの少女 / 80日間世界一周 / 日記ダイジェスト / 本を書く
日記一覧

2000年9月29日(金)

夜 - 旅人

2000年9月29日(金) 00:00

私はときどき、こんなことを考える。

私たちが見ているこの世の姿って、何だろう。 私たちが見ている自分の姿って、何だろう。 そんなことを考える。

分子や原子や素粒子のことを考えると、 何だか自分が見ているものが、いつか、はかなく崩れ去り、 夢のように過ぎ去るものだということが、 なぜかしら、よく納得できる。

そうなのだ。 この世のものはみな過ぎ去る。 いま自分のまわりにあるものも、いつか終わりを告げ、消えていく。 この世界全体も、いつかは終わりを告げ、消えていく。 もちろん、それよりずっと前に、自分自身がこの世からは消え去るわけだが。

この世では、私たちはみな旅人である。 はっと気がつくと、私たちはこの世に生まれており、 自分の体というハードウェアが与えられ、 自分の心というソフトウェアが与えられ、 よたよたと、旅を続けている。

この世のものに執着をしてはいけないのは、それが旅を妨げるからだ。 もしも旅人が、山ほどの荷物や使いもしない道具類を抱えて歩いていたら、 それはこっけいな姿だろう。 重たい、疲れた、とうめいていたら、「それはそうだろう」と思うに違いない。 でも、それがこの世での私たちの姿なのではないか。 本来持ち歩くべきではないものまで抱えこみ、自分で勝手に重たがっている。 それが私たちの姿ではないか。

旅人は、我が家へ帰るときを待ち焦がれる。 なつかしの我が家に帰りつくとき、 旅装束を脱ぎ捨て、ぼろぼろになった靴や、 汚れた帽子を捨て、お風呂にざぶんと飛び込んで、本来の自分の姿に返る。 そして、その家には、自分を愛してくれる方がいる。

旅の途中に持っていた物のことなんか、もうすっかり忘れてしまう。 ただ、懐かしい、愛するあの方がいることに満ち足りる。 愛してもらえることに満ち足りる。

この人生で歩んでいくこと、 そして終わりの時に主のみもとへいくことについて、 私はこんなふうに考えているのです。

クリスチャンになったからといって、 すぐさま「よい人間」になるわけではない。 完全無欠の間違いをおかさない人間になるわけではない。 やはり、悩み、傷つき、疲れ、この人生をよたよたと歩いていく。

ただ、クリスチャンは、自分がどこに帰るかを知っている。

天国に入るとき、 私たちは「ただいま」と言うのではないでしょうか。

ただいま、イエスさま。

昼 - 仕事

2000年9月29日(金) 00:00

連載[MP]の原稿書き。XMLの簡単な紹介。 シンプルな例だと、XSLを使った方が楽しいなあ(別にいいんだけれど)。

連載[JN]のプログラム作成。クイズを題材にしたServletである。 シンプルな例だと、Perlの方が簡単に作れてしまうなあ(別にいいんだけれど)。

いろんな人がいろんな技術を考える。 新しい技術もあれば古い技術もある。 勉強する材料は尽きませんねえ。

いま、結城の中では以下のような題材がホットになっている。

  • 内容→Perl, Java, XML, デザインパターン, ...
  • 形式→書籍(書き下ろしと翻訳), Web連載, 雑誌連載, Web公開, メルマガ

EFFの"EFF's Top 12 Ways to Protect Your Online Privacy"が更新された模様。 時間をみて翻訳も更新せねば。 そうそう、以下のリンクの「日本語版」というGIFは結城が作ったのー。見て見てー(何の変哲もない画像ですが)。

  • EFF's Top 12 Ways to Protect Your Online Privacy

officeさんからメール(とても丁寧なメールをありがとうございました)で、 「あなたのオンライン・プライバシーを守る12の方法」の項目順について、 officeさんの掲示板(No.126)にコメントを書いたとのこと。 ふむふむ。なるほど。 わざわざご連絡ありがとうございます。

  • Tea Room for Conference (No.126)
  • academic office
  • チェーンメールの悪(officeさんの書いた記事。結城のページもリンクされている)

2000年9月28日(木)

結城浩のサイト(www.hyuki.com)整備に関するご連絡

2000年9月28日(木) 00:00
このたび以下の日程でwww.hyuki.comのサイト整備を行います。
あちこちで不具合が生じる可能性がありますが、どうぞご了承ください。

なお、サイト整備日程中であっても、
これまで通りアクセスしてくださって構いません。

■サイト整備日程

2000年9月29日(金)〜2000年10月5日(木) 

■生じる可能性のある不具合

・www.hyuki.com にアクセスできない
・hyuki@hyuki.com にメールを送っても届かない
・掲示板などのフォームに書き込めない
・掲示板などに書き込んだ内容が消える
・その他

■緊急時の連絡先

もしも、hyuki@hyuki.com あてにメールが届かない場合には、
以下のメールアドレスをお使いください。

    hyuki@st.rim.or.jp 
  • 結城浩のサイト(www.hyuki.com)整備に関するご連絡 http://www.st.rim.or.jp/~hyuki/

仕事

2000年9月28日(木) 00:00

連載[MP]の原稿書き。だが、どうもしっくりこないなあ。 PerlのXML::Parserモジュールで遊んでいるのだが、 単純なHTML変換じゃつまらないし、XML + XSL で遊ぶ方が見た目は楽しいし。 最近、XMLをやっていても、Javaをやっていても、文字コードの問題にぶつかる。 いや、ぶつかるといっても直接被害を被ることはあまりなくて、 どう「あるべきか」という話なんですが。 文字コードも、ちゃんと勉強しなくては。

2000年9月27日(水)

プロジェクト杉田玄白 FAQ

2000年9月27日(水) 00:00

山形浩生さんの「プロジェクト杉田玄白」のFAQに追加あり。 新しい作品と古い作品の数を比較している。 私としては、点数的に新しい作品が多いということよりも、 すでに83点もの作品が登録されていることに驚いたりして。

みなさんも、翻訳しませう。

2000年9月26日(火)

夜間 - 「PerlでXML」の練習

2000年9月26日(火) 00:00

PerlでXMLを扱う練習。 XML::Parserを使ってXMLのタグを機械的に置換してみる。

# $Id: dia0009.doc,v 1.1 2003/06/16 12:22:30 yuki Exp $

# XML::Parserを使ったXMLのタグ置換練習
# Copyright 2000 (C) by Hiroshi Yuki.
# All rights reserved.
# http://www.hyuki.com/

# 本当は、
# <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
# とすると自動的にShift_JISエンコーディングと判断されるのだが、
# Couldn't open encmap shift_jis.enc
# と言われてしまうため、自力でJcodeを使ってutf8に変換している。
# 決め打ちでsjisにしている。

use XML::Parser;
use Jcode;
use strict;

# サンプルXML(もどき)
my $intext = <<'EOD';
<?xml version="1.0"?>
<memo>
    <title>
        メモのタイトル
    </title>
    <date>
        メモの日付
    </date>
    <par>
        これは1つ目の段落です。
        これは1つ目の段落です。
        これは1つ目の段落です。
    </par>
    <par>
        これは2つ目の段落です。
        これは2つ目の段落です。
        これは2つ目の段落です。
    </par>
    <par>
        これは3つ目の段落です。
        これは3つ目の段落です。
        これは3つ目の段落です。
    </par>
</memo>
EOD

# 設定部分
my $newline = "";  # タグの終わりにつけるなら "\n" 何もしないなら ""
my $eachindent = 0;  # インデントをつけないなら 0、つけるなら1(1以上)

# タグ置換テーブル
my %conv = (
    'memo' => 'html',
    'par' => 'p',
    'title' => 'h1',
    'date' => 'h2',
);

my $indent = 0;
my @outtext = ();
print &xmlconv($intext);
exit;

sub xmlconv {
    my $xmltext = shift;
    my $parser = new XML::Parser(
            Style => 'Subs',
            Handlers => {
                Start => \&mystart,
                End => \&myend,
                Char => \&mychar,
            },
        );
    my $jcode = new Jcode('', 'sjis');
    $jcode->set($xmltext);
    $parser->parse($jcode->utf8);
    $jcode->set(join('', @outtext));
    $jcode->sjis;
}

sub mystart {
    my ($self, $tag, %attr) = @_;
    $tag = $conv{$tag} if (exists($conv{$tag}));
    push(@outtext, ' ' x ($indent * $eachindent), "<$tag>$newline");
    $indent++;
}

sub myend {
    my ($self, $tag, %attr) = @_;
    $tag = $conv{$tag} if (exists($conv{$tag}));
    $indent--;
    push(@outtext, ' ' x ($indent * $eachindent), "</$tag>$newline");
}
sub mychar {
    my ($self, $value) = @_;
    push(@outtext, ' ' x ($indent * $eachindent), "$value$newline");
}

1;

昼間 - EFFからリンク

2000年9月26日(火) 00:00

EFFに「翻訳できたよ」というメールを送ったら、 すぐさま「リンクしたよ」という返事がきた。 ああ、フットワークが軽いなあ。 メールの中で、

Could you possibly send me a small black-on-white GIF or JPEG of "Japanese version" or "Japanese version, click here" or something similar, in Kanji?

というお願いがやってきたので、作って送付する。 小さな国際協力。

…GIFを送って送付して30分もたたないうちに「ありがとう」の返事がEFFから来る。 おお、早い。

2000年9月25日(月)

仕事

2000年9月25日(月) 00:00

午前中、ファミリーレストランで[DP]の仕事。 Factory Methodの本質について考える。 午後、javaのパッケージについて考える。 複数ディレクトリにまたがって配置するソースを1つのファイルから生成するツールを考える。 Perlだとあっという間に作れて楽しい。これ、そのうち[PQ]のネタに使おう。 夕方、スターバックスで[MAP]の仕事。

日記の日付がずれているとの指摘あり。感謝。

ときどき、自分の名前をフレッシュアイで探して、 どこからリンクされているかを調べたりしています。

  • 「結城浩」をフレッシュアイで探す

2000年9月24日(日)

杉田玄白 / Web連載『Perlクイズ』Vol.5 / 全国版主の祈り

2000年9月24日(日) 00:00

プロジェクト杉田玄白でピーターパンの全訳を終えたkatoktさんが、 今度は『ケンジントン公園のピーターパン』を翻訳開始なさった模様。 岡田晃久さんの『吸血鬼ドラキュラ』も。

Web連載『Perlクイズ』Vol.5公開。

heidiさんのところの「全国版主の祈り」が更新されたようです。 「南予弁主の祈り(愛媛県西南部地方方言)」が追加されたとのこと。

ハリー・ポッター / Depot39 / 仕事

2000年9月24日(日) 00:00

9/23/2000のはちこさんの日記にハリー・ポッターについてのコメントとリンクあり。

  • はちこさんの日記

礼拝の後、自由ヶ丘に行く。 家内は雑貨屋さんやインテリアショップなどを見てまわり、 私と息子たちはそれについていく。 Depot39でお茶。Shabby Chicの白いソファを見る。 帰りにくるくる回るお寿司屋さんに行くが、いまいちおいしくなかった。 帰宅後、図書館に出かけて仕事。[DP]について少し書いてみる。 うーん、これもある程度時間をかけると面白い本になりそうである。 わくわく。

日記ダイジェストを2つ編集。

  • 2000/9/17〜2000/9/23 1週間の…
    • アクセスの総数: 88593
    • トップページへのアクセス回数: 5150(一日平均約736)
    • 日記へのアクセス回数: 2563(一日平均約366)

「スパマーに返事するな、いかなる理由があろうとも」を自分で読んでいて思ったのだが、 スパムメールの送信元に対して「permanent fatal error: this user is not found」みたいな エラーを返すことはできないのだろうか。

と書いたら、はこんだらさんから、 vacationを使ってはどうだろうというメールが来る。 なるほど。今度調べてみよう。

2000年9月23日(土)

仕事

2000年9月23日(土) 00:00

低気圧でどんより。家の中でみんな腐っている一日。 午前中に2時間ほど喫茶店に出かけ[DP]について検討。 このまま突っ走ってみることにする。

2000年9月22日(金)

午後 - 仕事

2000年9月22日(金) 00:00

午後、[DP]の新たな一章(のためのプログラム書き)をしてみる。 何か、こう、心にぐっと来るものがあったりして、 何か、こう、ちょっと「つかんだ」感じもしたりして、 この方向で少し書き進めてみよう。

午前 - 仕事 / 翻訳と仮定法

2000年9月22日(金) 00:00

午前中、[MP]のための勉強。[MAP](仕事の翻訳)も少し進める。 翻訳って根気がいる仕事ですねえ。 機械的作業のような創造的作業のような。 でも慣れてくると、 英文を読むのと並行して日本文を書いていけるので、 それは楽しい。 その調子で大意は完成。 その後、読み直して日本語として整える。 時制や仮定法の手直しを行う。 仮定法ってよく使われていますねえ。 wouldやcouldが登場したとき、 隠されている「もしも、…なら」という条件部分をちょっと補って翻訳すると とても読みやすい訳文になる(ちょっぴり翻訳を逸脱しているような気もするが)。 ただし、その条件部分を読み違えると、大嘘の翻訳になる。 明示的にその条件部分を訳出したほうがいいとは限らないが、 書いている人の口調・心の動きが仮定法にはよく現れるように感じられる。 隠された条件部分を見つけ出す練習、って英語教育(文章教育?)で大切なことではないかしら。 例を挙げよう。

  • In ASCII order, they would be widely separated: (もしも、ASCII順でソートしてしまったら…)
  • It would make no sense, ... (もしも、そんなことをやったとしても、意味はありません…)
  • You could use the module ... (もしも、あなたがそうしたければ、そのモジュールを使って…)

朝方 - キリストにならいて:第4章 慎重に行動すること

2000年9月22日(金) 00:00

私たちは、他の人の言葉をすべて信頼してはいけませんし、 自分の内にある感覚をすべて信頼してはいけません。 物事は、神の御心の光に照らして、注意深く、また忍耐強く考えなさい。 悲しいことに、私たちはとても弱いため、 あることを簡単に信じ込み、他の人を善く言わずに、悪口を言ってしまいます。 しかし、完全な人間というのは、 噂を広める人のことを簡単には信じません。 なぜなら、人間は弱くもろいので悪に陥りやすく、 またその弱さは、語る言葉に現れることを知っているからです。

性急に行動したり、 一人の人の意見に盲目的に従わないこと、 人々が言うことをすべて信じないこと、 耳にした噂話を広めたりしないことは、 大いなる知恵です。

賢明でよい良心を持つ人に助言を求めなさい。 あなたの考えに従う人からではなく、 あなたよりもよい人からアドバイスを受けなさい。

よい人生は、人を賢くし、人を神へ向かわせます。 よい人生は、多くのことについて人に経験を積ませます。 へりくだればへりくだるほど、人は神に対してもっと従順になり、 あらゆることに関してもっと賢明になり、 魂はもっと平安になるでしょう。

朝方 - キリストにならいて:第8章 必要以上に親しくしないこと

2000年9月22日(金) 00:00

すべての人に対して心を開くのはやめなさい。 賢明で神をおそれる人とのみ付き合いなさい。 若い人や見知らぬ人と付き合い続けるのはやめなさい。 お金持ちにへつらってはいけません。 偉い人との社交を熱心に求めるのはよしなさい。 へりくだっている人、単純な人、信仰の篤い人、穏やかな人と付き合いなさい。 あなたが啓発されるような会話をしなさい。 いかなる女性とも親しい関係にならないようにし、 すべてのよい女性を神に薦めなさい。 神と主の天使とのみ親しく交わるようにし、 人から注目をあびることを避けなさい。

私たちはすべての人を愛さなければなりません。 しかし、すべての人と親しく交わってはいけません。 よく知らない人についてのよい話を耳にして、その人が高い評判を得ることがあります。 しかし、その人を実際に見たところ、不快な人物であるということがときどきあります。 自分が親しくすることで、他の人を喜ばせていると考えがちですが、 実際には、私たちのよくない性質がもとで相手を不快にさせていることがあります。

早朝 - キリストにならいて

2000年9月22日(金) 00:00

というわけで、 なぜかトマス・ア・ケンピスの『キリストにならいて』を翻訳中です。 プロジェクト杉田玄白にも「進行中の作品」として登録。 もう少し翻訳が進んで整理ができたら、 中途バージョンを公開しようと思います。 その際には誤訳チェックなどのご協力をお願いします。

さて、翻訳の参考にしようと本屋さんに『キリストにならいて』の日本語訳を探しに行きました。 確か岩波文庫で出てたはず、と気楽な気持ちで行ったのですが、 駅の本屋にはなく、吉祥寺のパルコブックセンターにもない。 その他、中くらいの本屋さん数軒回ってもない。 神田の本屋街まで行って書泉グランデと三省堂も見たけれど、ない。 電話で確認せず直接行ってしまう私は愚かですが。 結局、御茶ノ水駅そばのOCC内にあるCLCまで行きました (CLC、知ってますよね。キリスト教の本屋さん。2Fが日本語、3Fが洋書)。 そこにも岩波文庫版は置いてなく、 結局、新教出版社から出ている訳を購入したのでした。 まあ、売れない本、ってことなのでしょう(絶版かもしれない)。 翻訳して、インターネットで公開する意味はある、ってことですね。(^_^;

後日談:夕食を食べながら、家内と話をした。

 私「トマス・ア・ケンピスっているよね」
家内「うん。『キリストにならいて』でしょ? 岩波文庫から出てるよね」
 私「ところが、本屋さんで売ってないんだよね」
家内「わたし、持ってるわよ」
 私「(椅子から転げ落ちる)」

2000年9月21日(木)

キリストにならいて:第5章 聖書を読むこと

2000年9月21日(木) 00:00

(トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』の英訳からの重訳)

真理こそ、私たちが聖書を読んで探し求めるべきものです。 巧みな言葉ではありません。 聖書のすべての個所は、それが書かれた精神を持って読まなければなりません。 聖書の中から、私たちはpolished dictionではなく、益を求めるべきです。

ですから、私たちは、深淵で難しい本を読むのと同じく、 デボーショナルでシンプルな本も読むべきです。 私たちは、著者の学識が浅いとか深いとかいった 権威に左右されることがあってはなりません。 純粋な真実を愛しているかどうかで読むべきかを判断しなさい。 誰が語っているかを尋ねたりせず、何を語っているかに注目しなさい。 人は死にます。 しかし、神の真実は永遠に残ります。 人について顧慮することなく、 神は私たちにさまざまな方法を通して語られるのです。

私たちが持っている好奇心が、聖書を読む際にimpedeする場合が多くあります。 それは、私たちが、単純に読んで通り過ぎるべき個所を理解しようとしたり、 議論したりしようと望んだりするときです。

ですから、聖書を読んで益を得ようと望むなら、 へりくだって、単純に、正直な気持ちで読みなさい。 学識を積んだという名誉を求める気持ちで読んではいけません。 聖徒の言葉について自由に尋ね、静かに聞きなさい。 先人たちが語った厳しい言葉をいやがってはいけません。 それらの言葉は目的もなく語られたわけではないからです。

仕事 / きたあきらさん

2000年9月21日(木) 00:00

朝、[DP]の次の一章のメモを書く。それから[MAP]をちょっぴり進める。

XMLの勉強も少し。 川俣 晶さん=きたあきらさんであることを昨日はじめて知った。 つねづね、このお二人はすごい人だと思っていたのだが、同一人物とは。

更新頻度は高くないけれど、美穂さんの日記はなぜか心を打つ。子育ての話。

  • 美穂さんの日記

キリストにならいて:第23章 死について(部分)

2000年9月21日(木) 00:00

(トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』の英訳からの重訳)

この世界でのあなたの命は、もうすぐ終わるでしょう。 ですから、あなたのために別世界に何を貯えられるかを考えなさい。 今日、私たちは生きています。 明日、私たちは死に、あっという間に忘れ去られます。 ああ、人間の心は何と鈍感で、頑固なことか。 将来に備えようとせず、ただ現在だけを見ているとは。

ですから、何をするときでも、何を考えるときでも、 あたかも今日という日に自分が死ぬかのように振る舞いなさい。 もしあなたが正しい良心を持っているなら、死をそれほどは恐れないでしょう。 死を恐れるよりも、罪を避ける方が良いことです。 もし、今日、用意ができないなら、どうして明日、用意できるでしょう。 明日というのは不確かな日です。 どうしてあなたは、自分に明日という日がある、と思うのですか。

私たちが人生を正しく改めることがこれしかできないなら、 長い人生を生きることにどんなよいことがあるでしょうか。 ああ、実際、長い人生が常に私たちにとって益となるとは限りません。 その反対に、私たちの罪を増し加わることが多いものです。 この世において、私たちは、たった一日でも、 本来そのようにあるべき形で、正しく生きたことがあったでしょうか。 多くの人が、自分が宗教に費やした年月を数え、 自分の生活がちっとも聖なるものになっていないのに気がつきます。 もしも、死ぬのが恐ろしいことなら、 おそらくは、長く生きることはもっと恐ろしいことでしょう。 自分の死の瞬間を常に目の前に描き続け、自分の死に日々備えるのは幸いな人です。

もしも、人が死ぬのを見たことがあるなら、あなたも同じ道をたどるというのを忘れてはなりません。 朝が来たら、自分は夜までは生きていないかもしれない、と考えなさい。 夜が来たら、明日の明け方を約束するのはよしなさい。 いつも、備えていなさい。 備えができていないあなたを死が連れ去らないように生きなさい。 多くの人が、突然、予想もしないときに死にます。 神の御子は予想もしないときに来られるのです。 最後の時があなたに訪れたとき、 あなたは過ぎ去ってしまった自分の全人生についてまったく異なる考えを抱きます。 どれほど自分が、うかつで、だらしなく生きてきたかを悔やむでしょう。

あなたが死んだあと、誰があなたのことを思い出してくれるでしょうか。 誰があなたのために祈ってくれるでしょうか。 愛する者よ、あなたができることを今、しなさい。 自分がいつ死ぬのか、あなたは知らないし、 死んだ後、自分がどうなるか、あなたは知らないのです。 時間があるうちに、朽ちることのない財産を自分のために貯えなさい。 ただ、自分自身の救いのことを考えなさい。 神に関わる事柄のみに心を砕きなさい。 神の聖徒を敬い、彼らの歩みにならって友人を作りなさい。 そうすれば、命の尽きるとき、 彼らはあなたを永遠の住まいに迎え入れてくれるでしょう (ルカ xvi. 9)。

この世では、よそ者であり続け、巡礼者でありつづけなさい。 心を自由に保ち、神のもとへ上げなさい。 あなたはこの地上には永らえる家を持っていないからです。 日々の祈りを、あなたのため息を、あなたの涙を直接神にささげなさい。 そうすれば、あなたの魂は死んだ後、 主のみもとで幸福にすごすことでしょう。


(…アーメン。でも、痛い…)

2000年9月20日(水)

キリストにならいて:第1章 キリストにならい、地上のすべてのむなしいことをDespiseすること(部分)

2000年9月20日(水) 00:00

(トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』の英訳からの重訳)

「私に従う者は、暗闇の中を歩くことはない」と主は言われました(ヨハネ8:12)。 もしも私たちが、本当に目覚め、心のすべての暗闇から自由になりたいと願うならば、 キリストはこの言葉によって、 私たちにキリストの人生と人となりにならいなさいと アドバイスをしてくださっています。 ですから、私たちの主な努力を、 イエスキリストの人生を学ぶことに向けましょう。

キリストの教えは、聖徒のすべての助言よりも素晴らしく、 キリストの霊を持つものは隠れたマナを見つけ出すでしょう。 現在、福音を聞く人はたいていたくさんいるのですが、 キリストの霊を持たないため、福音を心にとめる人はほとんどいません。 しかし、キリストの言葉を十分に理解したいと願う人は誰でも、 自分の全生涯をキリストの生涯に重ねあわせようとしなければなりません。

三位一体について学識あるかのように語るとしても、 もしもへりくだりの心がなくて三位一体の神を悲しませるとしたら、 どんなよいことがありますか。 学問が人間を聖にするのではありません。 徳に満ちた生活が神を喜ばせるのです。 contritionをどう定義するかを知ることよりも、 contritionを感じることを私は望みます。 聖書のすべてを暗記し、哲学者すべての原理に通じたとしても、 神の恵みと愛なしで生きるとしたら、私たちにどんな益があるでしょうか。 空しい、空しい、いっさいは空しい。 空しくないのは、ただ、神を愛し神に仕えることのみです。


午前中、試しに新しい本[DP]の一章を書いてみる。 ふうむ、やっぱり頭で考えているのと手で書くのは違うなあ。 昨晩、家内との会話。 家内が最近買った、時間簿(R)についての本をめぐっての会話。

家内「みんなが時間の使い方どうしようと思っていて、ある人はこういう本書くし、
   でも他の人は書かない。本を書く人と書かない人の違いって何かしら」
 私「書こうと思うかどうかの違いじゃないかなあ。書こうと思い、書き始める人は本を書く。
   書こうと思わない人、書き始めない人は書かない」
家内「それはあなたが能力が高いからそう考えるんじゃない?」
 私「そうかなあ。本当に鉛筆(ワープロでもコンピュータでもいいけど)を持って
   自分の手で書き始める人は、書き上げる可能性が高い。
   でも、書き始めない人は、絶対に書けない。と思うんだけど。
   …というか、毎日私は『よし、書こう』と思ってるよ。でないと進まない」
家内「ふうん…(と、言いつつ自分の考えがうまく伝わっていないような不満気な顔)」

2000年9月19日(火)

夜間 - キリストにならいて:第2章 自分に対してへりくだった考えを持つこと

2000年9月19日(火) 00:00

(トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』の英訳からの重訳)

人がみな知識を求めるのは自然なことです。 しかし、神を恐れない知識に何のよいことがあるでしょう。 神に仕え、へりくだっている田舎者の方が、 星の運行を研究して自分の魂を無視している、誇り高い知識人よりもずっとよいのです。 自分自身をよく知っている人は、自分の目にも卑しく映るようになり、 人々から誉められて喜んだりはしません。

私がこの世のことをすべて知っていたとしましょう。 けれども愛がなかったら、私の行ないを裁く神の前で、その知識が何の役に立つでしょう。

知識を異常なほどに望まないようにしなさい。 そのような状態は心をたいそういらだたせ、惑わせるからです。 知識人は、学問を積んだ者のように見えるのを好み、賢い人だと呼ばれるのが好きです。 知っていても、魂のためにまったく役に立たない知識はたくさんあります。 そして健全な魂に益してくれる知識以外に心を向ける人は、たいへん愚かです。

言葉が多くても、魂は満たされません。 しかし、健全な生活は心を安らかにし、 汚れのない良心は神に対する大きな信頼の念を起こしてくれます。

あなたが多くのことを知り、よりよく理解すればするほど、 あなたの生活が同様により聖なるものにならなければ、 あなたの裁きはより厳しくなります。 ですから、あなたの知識や技術を誇ってはいけません。 誇るのではなく、あなたに与えられた能力のゆえに恐れなさい。 もしあなたが、多くのことを知り、多くのことを十分に理解していると思うなら、 それと同時に、あなたはたくさんのことを知らないのだということを自覚しなさい。 知恵を誇らずに、自分の無知を認めなさい。 あなたよりも良く学び、あなたよりも勝っている人がたくさんいるというのに、 なぜ、自分自身の方を他人よりも優れた者だと思うのですか。

もしもあなたが何か価値のあることを学び、理解したいと望むなら、 自分が無名であることを愛し、軽視されることを愛しなさい。 自分自身を知り、とるに足りないものだと考えることは最善でかつ完全な知恵です。 自分をとるに足りないものだと考えること、 常に他の人のことをよく考えることが最善であり、もっとも完全な知恵です。 もしもあなたが他の人の罪を目の当たりにしたり、 他の人が重大な罪をおかすのを見たとしても、 自分はその人よりも良い人間だと考えてはいけません。 というのは、あなたがいい状態にいつまでいることができるのか、 あなたは知らないからです。 人はみな、弱くもろいものです。 しかし、あなた自身が一番弱くてもろいものだと認めなさい。


(…ああ、痛い…)

午前 - 仕事

2000年9月19日(火) 00:00

午前、ファミリーレストランで原稿書き。 仕事の翻訳を少し進める。 デザインパターンについて勉強。 じっと考えていると、いろいろ面白い企画を思い付く。 もう少し詰めて考えたら実現方法について検討することにしよう。 道を歩いていると[JN]について面白いことを思い付く。 本にまとめるときがあったら使うことにしよう。

私はいつも思うのですが、コンピュータの本って難しいと思いませんか。 私も本を読んで勉強するのですけれど、どれも難しいですよね。 本当に難しいことならしょうがないんですけど、 単に複雑なことなら、 もっとシンプルにわかりやすく表現できないのかな、 と思うことがよくあります (そして自分でやってみて、 わかりやすく表現するというのは「とっても」難しい仕事だと体感するのですが)。 難しいこと、複雑なこと、理解しにくいことを、 きちんと、わかりやすく、シンプルに理解させることというのは、 「価値ある仕事」なのだと最近よく感じます。 そして私は本を書くときに、そこに焦点を合わせていこうと思っています。

早朝 - キリストにならいて:第7章 偽りの希望と傲慢から自由になる

2000年9月19日(火) 00:00

(トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』の英訳からの重訳)

人間たちに、あるいは被造物に信頼をおく者はむなしい。

イエスキリストの愛のために、他の人々に仕えたり、 この世で貧しいと見られたりすることを恥だと思ってはいけません。 自己満足するのではなく、神に信頼を置きなさい。 あなたの力の中にあることを行いなさい。 そうすれば神はあなたのよい意志を助けてくださいます。 自分の知識や、いかなる人の知恵に対しても信頼を置いてはいけません。 むしろ、へりくだる人を助け、おごっている人をへりくだらせる神の恵みに信頼を置きなさい。

あなたが財産を持っているなら、その財産に栄光を帰してはいけません。 また有力な友人がいるからといって、その友人に栄光を帰してはいけません。 そうではなくて、すべてのものを与え、 何よりも自分自身を与えることを望んでおられる神に栄光を帰しなさい。 人間の強さや肉体的な美しさ、 ちょっとした病気で傷つけられ壊されてしまうような特質を誇ってはいけません。 あなたの才能や能力を誇ってはいけません。 あなたが持っているすべての賜物を与えてくださった神を悲しませないようにするためです。

他の人に比べて自分がすぐれていると考えてはいけません。 人のうちに何があるかをご存知の神の前で、 より悪い評価を受けないためです。 自分の良い行いを誇ってはいけません。 神の裁きは人の裁きとは異なっていて、 人を喜ばせるものが、神を悲しませるのはよくあることだからです。 あなたの中によい点があるなら、他の人の中にもっとよい点を見出しなさい。 そうすればあなたはへりくだったままでいられるからです。 他の人みんなと比較して自分は劣っていると評価することは害にはなりません。 しかし、たとえ一人に対しても、自分の方がすぐれていると考えるのはとても有害です。 へりくだった人は、平和的に生活し続けます。 それに対して、おごった人の心の中には妬みがあり、いつも怒りがあります。

2000年9月18日(月)

仕事

2000年9月18日(月) 00:00

朝、喫茶店で仕事の翻訳を少しして、XML&XSLの勉強。

Webで公開している(趣味の)翻訳に対してコメントをいろいろもらう。感謝。 意外に多くの方がこの日記を読んでくださっているのだなあ、と思う。

賢者の贈り物(magi)、最後の一枚の葉(leaf)、マッチ売りの少女(match)、 小信仰問答書(smallct)などの1週間のダウンロード数は以下のようになっている。 意外と(?)Expanded Bookフォーマット(ebk)のダウンロードが多い。 賢者の贈り物を見てみると、ebkとpdfの合計ダウンロード数は1週間で232。 一日約30人強がダウンロードしていることになるのかな。 多いのか、少ないのか。 私の想像よりは多いのですが、みなさんどう思いますか。

/trans/magi.ebk                          149
/trans/magi.pdf                           83
/trans/leaf.ebk                          143
/trans/leaf.pdf                           83
/trans/match.pdf                          28
/trans/smallct.pdf                        23

2000年9月17日(日)

あなたのオンライン・プライバシーを守る12の方法

2000年9月17日(日) 00:00

EFFの「あなたのオンライン・プライバシーを守る12の方法」を翻訳したので公開します。 これはエレクトロニック・フロンティア財団(EFF)のトップページ右下のリンクからたどれる、 EFF's Top 12 Ways to Protect Your Online Privacy というページを翻訳したものです。 内容のすべてに私が賛同しているわけではありませんが、 役に立つ情報(特にスパマーの対処など)もありますのでご一読ください。 ざっくり翻訳しているので、アドバイスやコメントなどいただければ感謝です。

公開に先だって、EFFから許可をもらった。 具体的に言えば、昨日、 EFFのWebページに載っていた管理者のメールアドレスに対して 以下のようなメールを送ったのだ。

    Dear webmaster,

    My name is YUKI Hiroshi.
    I am a technical writer and a computer programmer in Japan.
    I have read your EFF's Top 12 Ways to Protect Your Online Privacy.
    http://www.eff.org/pub/Privacy/eff_privacy_top_12.html
    And I think it useful not for English speaking people
    but for Japanese people.

    I would like to translate your page (EFF's top 12...) into 
    Japanese and publish as a web page.
    Can I do that?
    Of course, I will show the URL of the original version.

    Thanks in advance.

    # This is my personal info in English.
    # http://www.hyuki.com/info/eprofile.html
    ----
    Hiroshi Yuki 
    http://www.hyuki.com/

すると、今朝、EFFから「どーぞ」という返事がやってきたのである。 メールは話が早い。

…といってメールを公開したら、 いつも貴重なコメントをくださる読者の一人 (名前は公開しないようにという追加メールをもらってしまった…) から、 英語に関する添削が入る。感謝。以下は抜粋しています。

        And I think it useful not for English speaking people
        but for Japanese people.
    よりは、
        And I think it is useful not only for English speaking people
        but also for Japanese people.
    が適切。(結城:確かに…)

        Can I do that?
    はちょっと乱暴な言い方。
        May I ...?
    の方がよい。

        Thanks in advance.
    は
        Thank you in advance.
    の方がいい。
    ただし、今回のように本当に許可を得たい場合(そして許可がもらえるかどうかわかっていない場合)
    には、ちょっとどうかな、という気がします。

スティーブン・キングのオンライン小説The PlantのIとIIをダウンロードする。 いや、自分の英語力で読めるかどうかわからないんですけれど、 一応入手しておこうかな、と。たった$2だし。

2000年9月15日(金)

パークハイアット / 原稿 / GNU

2000年9月15日(金) 00:00

あれ? 月曜から日記書いていなかったっけ。 愛読してくださっている方、すみません。 忘れていました。

Perl本の嵐が過ぎたので、 家族も疎開先の実家から帰ってきました。 にぎやかにぎやか。

今日は3連休の初日。奥さんに、朝食にビュッフェが食べたいと言う。 「じゃあ、新宿のパークハイアットに行きましょう」ということになる。 ゴゴー、と出かける。 着いたのがずいぶん遅かったので、 ビュッフェ(バイキングですね)の時間が残り2分しかなかった。 あわててガガガと食べ物をゲットする。 あわただしくも優雅な朝食。 おいしいおいしい。 その後、コンランショップに出かけたり。 何度聞いてもコンランショップって混乱ショップに聞こえる。 ハンドルをくるくるまわすとオルゴールが鳴り、 ピエロがぴょこんと飛び出すおもちゃの箱がある(Jack-in-the-boxですね)。 次男に見せると、ピエロ飛び出すたびに驚いて体をびくんと動かす。 面白いので、私と長男で何度も何度も繰り返す。ぴょこん—びくん、ぴょこん—びくん。

帰ってきてから喫茶店に一人で出かけてWeb版の『Perlクイズ』の原稿書き。 それにしばらく滞っていたPerl本の翻訳をちょっぴり進める。 この翻訳も予定では今年中なんだよなあ…。 いま私の頭の中で動いている企画としては、 Perl関係がいくつかと、Java関係がいくつか、 それにデザインパターンとXML関連。 どれも、とても面白い話になりそうで、楽しい。 そういえば、 ある読者から「PHPをお願い!」という希望がやってきました。 ふむ。PHPって面白いでしょうか。どうでしょう。 別の読者からは「Perl/Tkをお願い!」というメールも。 これはいつか『Perlプログラミングの楽しみ』で取り上げると思います。 面白いネタができたら。

またGNU関連の翻訳を一つ。 どこかで翻訳を見たような気がするけれど、 読んでいるうちに翻訳してしまったので公開します。 そういえば、読者から、次のようなメールをいただき、とても励みになった。

僕、結城さんの訳文って好きです。 日本語の文章に愛を感じられるんですよね。 杉田玄白などの児童文学(っていうんですか)では気付かなかったけど ストールマンの翻訳文書を読んでて、特にそう思いました。

ほめられる、ってすごくうれしいものですね。 「愛を感じる」って素晴らしい誉め言葉ですね。 そのような誉め言葉に見合うだけの文章を書きつづけたいものです。 うんうん。

2000年9月11日(月)

午後 - 苦難というもの / [PQ/P]

2000年9月11日(月) 00:00

あるクリスチャンの方から、 異言を伴う聖霊の満たしを受けたというメールをいただき、 感謝しつつ泣きながら読む。 詳しい経緯は書けないが、 メールを読むと、ああ、本当に神さまはおられるし、 人間には一見「苦難」と思われることを通して働かれるのだなあ、 と深く感動する。祈りながら進むと、ごちゃごちゃしていた事柄がすべて、 まるでジグソーパズルのピースのようにぱたぱた、 とある1つの絵を形作ったりするのだなあ、 と実感したり、 真に価値のある苦難(というか訓練)は、 神さまにしかできないのだなあ、と思ったりする。 しかも、神さまは、 そのときそのときに最善なことをなさるばかりではなく、 各人の人生の流れの中で正しいことをなさる。 神さまのなさることは、まことに時に適って美しいのだ。 それを信仰によって受け入れることができる方は幸いです。

スターバックスでショート・キャラメルマキアートを飲みながら[PQ/P]の解答編を書く。 この回はとても楽しかった。読者のみなさんに感謝。

なりゆきで、また翻訳をしてしまったので、公開。

午前 - 仕事 / 家内の励まし

2000年9月11日(月) 00:00

朝から雨。 ファミリーレストランで朝食を食べ、 コーヒーを飲みながら『Perl言語プログラミングレッスン』入門編の付録を書く。

先日家内に仕事のことについていろいろ話す。 すると家内はきっぱりと、

「きっとあなたは、もっともっと神さまから祝福を受けて、経済的にも満たされ、 能力も用いられ、生かされ、仕事の上の満足度も高い仕事をするようになるわ」

と言いきる。 こういう言葉を聞くと単純な私は「そ、そうかな。そうかもしれないな」と思う。 私は大きな励ましを得る。 こういう言葉を、 私にプレッシャーをかけない口調で言いきる家内はすごいと思う。 信仰のある女性、愛のある女性とはこういうものか、と思ったりもする。 このような素晴らしい女性を、 私のようなものの妻として与えてくださる神さまに本当に感謝する。

彼女は口を開いて知恵深く語り、 その舌には恵みのおしえがある。 … その子たちは立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、 夫も彼女をほめたたえて言う。 「しっかりしたことをする女は多いけれど、 あなたはそのすべてにまさっている。」と。 麗しさはいつわり。美しさはむなしい。 しかし、 を恐れる女はほめたたえられる。

(箴言31:26,28-30)

2000年9月10日(日)

午後 - 質問に答える

2000年9月10日(日) 00:00

メールでやってきていた何人かからの質問に答えます。 文面は変えてあります。複数人のものをまとめたりもしています。

結城さんは、人の悩み事とか愚痴を聞いていて疲れないんですか。

あまり疲れたことはありません。 ロバ耳などを読んでいても、疲れたり怒ったりすることはあまりないです。

友人の言葉を信じるのは間違っていますか。

もしもそれが友人の言葉が完全であって、 友人は絶対に間違いをおかさない、という意味ならば、 それは間違っています。人は間違いをおかすものだからです。 間違いをおかすかもしれない、と思えば、さまざまな安全策をとったり 保険のための何かを準備したり、用心したりします。 友人は間違いをおかさないと盲信してしまえば、 そういう安全策をとらなくなります。それは危険なことです。 しかし、友人を信頼したいと願ったり、 友人からの信頼に応えようと願うことは間違っているわけではありません。

私は人間きらいです。結城さんは好きですか。

好き嫌いという意味では、まあ好きな方でしょうか。 でも、たくさんの人とわいわいやるよりは、 少ない人でもゆっくりおしゃべりしたりする方がすきです。

結城さんは空しくなることはありませんか。

空しくなることはときどきあります。 主に、お腹が減っているときです。 いえ、冗談ではなく本当に。 すごく形而上的なことを考えて厭世観にとらわれているように思っていたら、 単に血糖値が低かっただけ、というのは、 私の場合、非常に多くあります。

結城さんは、いつも日記に本音書いているんですか

そうですね。 割と本音を書いています。

結城さんは、これまでメールもらった人、全部覚えていますか。

いや、さすがにそんなことはないです。 でも、メールの内容はそれなりに覚えているので、 以前これこれの話題でメールを出しただれそれですというメールをもらうと 思い出したりします。

私、人の目が恐いんですが、結城さんは恐くないですか。

うーん、直接会っているときに恐くなることはないです。 でも会うまで、というか会う前に恐かったり、 いやでいやでしょうがないときはあります。 特に、自分がやるべき(と自分が考えている)ことをやってないとき、 その関係者に会うのはすごく恐かったりします。 逃げ出したくなるときも(逃げ出したときも)あります。

結城さんはクリスチャンぶっているけれど、結局、自分の自慢ばかりしているように読み取れます。

参りました。そうかもしれませんね。 不愉快な思いをさせてしまったら、ごめんなさい。

女って不利です。結城さんはそう思いませんか。

一般的過ぎて、何とも答えようがないですが…そうなんでしょうか。

私、どうしても自分が罪人だとは思えないんです。結城さんも罪人なのですか。

ええ、私も罪人です。 例えば、私の心に浮かぶことをすべて新宿アルタのスクリーンに映し出したら、 私は耐え得ないでしょう。 あなたは違いますか?

結城さん。神さまは、私をほんとうに愛してくれているのでしょうか。

はい。 神さまは、あなたを本当に愛してくださっています。

私には二人の息子があり、私はその息子たちを愛しています。 けれども、愛するがゆえに、 その息子たちが嫌がることをしなければならないことも多々あります。 歯を磨かせるとか、寝る前にトイレに行かせるとか。 あるいはまた悪い言葉を使ったら叱る。 危険なところに近づこうとしたら手をぐいと引っ張る。 子どもたちって「やっちゃいけないこと」をやりたがるんですよ、これがまた。 やってはいけない、と何度私が言ってもきかない。

私たちはみな、神さまの息子であり娘です。 神さまには神さまのご計画があって、 私たち一人一人を、かけがえのない人生に導こうとなさっています。 かけがえがない、というのは交換不可能という意味です。 他の人とは交換できない、ユニークで、唯一無二の人生。 私だけの、あなただけの、 それぞれの人生を、神さまは私たちに歩ませようとなさっています。

神さまは、この世の価値観で私たちを見ることがありません。 この世の価値観はあっという間に流れさるものです。 ファッションなどはその典型ですよね。 これが今年の流行、などといっても、すぐにすたれてしまう。 こんどはこれ、次はあれ、というように流行りものはどんどん変化します。 しかし、神さまは永遠に変わることのない御方です。 神さまの目には、私たちはユニークな存在であり、 まるごと愛すべき存在なのです。 私たち一人びとりは、みな神さまから異なる賜物や能力をいただいている。 この世の価値観から見るととるにたりない能力のように思える場合もある。 しかし、それには神さまの計画があるのです。

神さまが計画している本来の自分に出会うとき、 その一見よくわからない能力が生かされる。 しかし、この世の価値観にゆさぶられて、 自分をこの世にあわせようとすると、疲れるし、自分を生かせない。 しかも、この世にあわせたころには、流行はすでに他へうつっている。 神さまが私たちに命じている「愛」は変わることがありません。 聖書が語っている真実は、永遠に真実です。 永遠のものこそ、常に新しいのです。

あなたにいろんなことを言う人がいるでしょう。 あなたにマイナスのイメージを投げかける人、 あなたを引き下げよう、おとしめようとしている人、 汚い言葉や元気を失わせる言葉を投げかける人、 いろいろいるでしょう。

しかし、神さまはあなたを愛しています。

神さまは永遠に変わることのないお方です。 イエスさま、そしてイエスさまの十字架こそ、 神さまがあなたを愛しているという証拠です。 あなたはいま疲れていますか。恐れていますか。不安がありますか。 人間関係で悩んでいますか。自分の容姿、能力、経済で悩んでいますか。 すべて、神さまの前に持ち出しましょう。 神さまの前に、心を開き、自分のいま心にかかっていることすべてを打ち明けましょう。

人間は誰しも愚かで、あやまちをおかし、弱いものです。 あなたは愚かですか、あやまちをおかしますか、弱いですか。 医者は病人を助けます。 それと同じように、キリストは愚かで、あやまちをおかし、弱い人間を助けます。 自分は賢い、自分はあやまちをおかさない、自分は強い、 と思っているなら、神さまの出番はありません。 自分の力ではだめだ、もうどうにもならない…そのような弱い人のためにこそ、 イエスさまはこの地上に来られたのです。

恐れるな。

万軍の王なるイエスさまがいらっしゃるからだ。 恐れてはならない。ただ、神さまを信頼しなさい。 信仰が奮い立つように、誘惑から守られるように、神さまに祈れ。

主こそ、あなたの救い主。

イエスキリストこそ、あなたの救い主なのです。

午前 - メールマガジン『Perlクイズ』

2000年9月10日(日) 00:00

5時起床。メールを見ると早くも[PQ/P]の解答がたくさん。 みんな元気だなあ。 まあ、Perlという言語の面白さでもあるなあ。 私も夢中になっちゃうもの。 結城が想定していた解答よりもよい解答があることを読者(の多く)に教えられる。 がーん、その手があったか…。 くやしいのでもっとはるかに短い解答を考えたが、 とむらくん(仮名)に「それ反則」とたしなめられる。 くう。 ちなみに、メールマガジン『Perlクイズ』の3系統、最新作は以下の3つです。 メールマガジンを購読していない方でも閲覧できます (で、面白そうだと思ったら、購読してくださいね、無料です)。 まぐまぐのバックナンバーの機能は便利だ…。

  • [PQ/W] ≪若葉マーク≫ 2000-09-09 Wakaba.0035
  • [PQ] (通常版)2000-09-03 No.0060
  • [PQ/P] ≪パズル≫ 2000-09-09 Puzzle.0008
  • 2000/9/3〜2000/9/9 1週間の…
    • アクセスの総数: 78387
    • トップページへのアクセス回数: 4228(一日平均約604)

2000年9月9日(土)

のんびり書き物 / 翻訳 / 幸せな結婚生活を送る秘密の読者への返事

2000年9月9日(土) 00:00

連載原稿も出したので、のんびり書き物をする。 メールマガジン[PQ/W]と[JQ]と[PQ/P]を送付する。

先日『なぜGNUフリー文書利用許諾契約書を使うべきか』というストールマンの短い文章を翻訳したが、 せっかく翻訳したのだからと思って、gnu.orgで素晴らしい翻訳をたくさんなさっている八田さんの ところにお知らせメールを送る。 とても丁寧なお返事をすぐにいただき、恐縮する。 「プロジェクト杉田玄白等でのご活躍をいつも拝見しております」 などとメールに書かれてうれしくなったり赤面したり。 八田さんはGNU FDLそのものの翻訳もなさっている。 結城も少しGNU FDLの翻訳をやりかけたのだが、 八田さんの翻訳と比べてぜんぜん駄目なので、 自分のは没にして八田さんの方にコメントメールを送った。

  • GNU FDL日本語訳

sogoさんの「80日間世界一周」の翻訳。 フォッグ氏はスエズを出発した模様。 sogoさん訳の「真夏の夜の夢」も読んで気になったところをsogoさんに投げる。 「真夏の夜の夢」って、 ガラスの仮面の北島マヤがパックの役をするときの記憶しか自分にないことに気がつく。

  • SOGO_e-text_library(「80日間世界一周」「真夏の夜の夢」)

先日気がついたこと。 「にんぷ」を変換すると「妊婦」しか出てこない(MS IME98)。 なぜ「人夫」が出ないのだろう。もしかして差別用語なの? そういえばlunaticな人を表す大和言葉も変換できない。

…と書いたら、 さっそくyomoyomoさんから「職業に関する侮蔑語」に関する情報をメールでいただく(反応早い!)。 ありがとうございます。

  • yomoyomoさん

先日の問いかけへの応答 「オンラインで無料で読めるものを本として買うか?」に関してさらに数名から応答あり。 数人分を選んで以下に示します。文章は多少編集しています。

◆ポイントとして少しずれるかもしれませんが、
例えばオンライン文庫が発達しても、
紙媒体としての出版物は無くならないでしょう、
というのが図書館学的な考えも含めての発言です。
金銭的な損得ではなく、書籍出なければ出来ない事があるからです。
それは「ななめ読み」ですね。

◆まず、情報量が多い場合で、ずっと必要になる場合は本を買うと思います。
プリンタの方がコスト(お金だけではなく、時間も含めて)がかさむこともありますので。
また、自分自身が「フリー」なものに恩恵を受けているものですから、
著者に対する敬意を込めて、払ってもよいと思っています。
払えるお金などたかが知れているので、
買う書籍は自然と限られてしまいますが…。

以下は、 幸せな結婚生活を送る秘密 を読んでフィードバックをくださった方への返信です。

結城浩です。
いつもフィードバックをありがとうございます。
なかなかお返事できなくてごめんなさいね。

> なんで、お互い愛する。とかかれてないのでしょうか?

これは新約聖書のエペソ書の5章をベースにして書かれているからです。
聖書では、夫婦のうち、夫がかしらになると表現されています。
夫婦は神の前に平等ですが、役割においては違いがあります。
そのことを表現したいと思ってあのように書きました。
もちろん、夫に従うというのも愛のかたちの一つです。

「互いに愛し合いなさい」というのも神さまのメッセージですが、
ここの部分ではもっと踏み込んで、夫婦のそれぞれのあり方について
書いています。

夫婦は二人なので、もしも二人の意見が一致をみなかった場合に
多数決で決定するわけにはいきません。ですから、

(1) 二人が別のやり方で進む
(2) どちらかがリーダーである、と前もって決めておく

の二つのいずれかを選ぶ必要があります。
(1)の方法は、夫婦は1つの体なのですから、引き裂かれた夫婦を意味します。
聖書は(2)の方法を示しています。
そして男性側がリーダーである、と主張している、と私は理解しています。
(このような考え方を選ぶかどうかは各夫婦にゆだねられているわけ)

そして、繰り返しになりますが、
夫がリーダーとなり、最終的な意志決定の権限を持つ
というのは、神さまと私たちの関係の比喩でもあるのです。
(と私は理解しています)

神さまは私たちの欠点をあげつらうのではなく、
どんな欠点があろうとも高価で尊い存在として私たちを愛していてくれる。
それだけではなく、しみもしわもないものとしてくれる。
夫も同じで、妻の欠点をあげつらうのではなく、
どんな欠点があろうとも高価で尊い存在として妻を愛する。
妻を「自分のからだのように愛さなければなりません」(エペソ5:28より)。
イエスが十字架にかかって私たちを救ったように、
夫は命がけで妻を愛さなければならない。

逆に、妻は、夫に従うべきです。
教会がキリストに従うように、そのように夫に従いなさい。
それが聖書のメッセージです。
「教会がキリストに従うように妻も、
すべてのことにおいて、夫に従うべきです。」(エペソ5:24より)
これが家族関係における聖書の勧めです。

夫は妻を愛しなさい。妻は夫に従いなさい。

聖書はそのように勧めます。それが結局は家族関係をよきものにし、
私たちが幸せに過ごすための秘訣なのではないか、と思います。
こういう基準がないと、私たちは自分の「ずれ」に気づかない。

夫が妻を愛し、妻が夫に従う。

これを常に守れる夫婦はまれでしょう。
でも、それが本来の夫婦があるべき姿なのです。
じゃあ、年がら年中そのあるべき姿に向かって努力しなくちゃならんのかい、
それは大変なことだねえ、やだやだ…と思いがちです。
でも、違う。自分の努力だけではできません。

夫は妻を愛しなさい。妻は夫に従いなさい。

これが神さまの命令だとすれば、
「どうか妻を愛せますように」
「どうか夫に従えますように」
という祈りは、神さまの御心にかなう祈りです。
ですから、そのように信じて祈れば、祈りつづければ、
必ずそうなります。
神さまみずからが正しい夫婦関係に方向修正してくださいます。
そのように私は信じています。

話がそれてしまいました。
ともあれ、以上のようなことを私は考えております。
何かのたしになれば感謝です。

2000年9月8日(金)

仕事 / 先日の問いかけへの応答

2000年9月8日(金) 00:00

午前中、ドトールでUNIX USERの原稿を書き上げる。 Javaのサーブレットでクッキーを扱う簡単なプログラムのお話。 次回はセッション管理のお話。 頭がずっとPerlになっていたため、System.out.printlnと書き始めるところで、手が勝手にprintと打ったり、 "..." + ... と書くべきところで、一瞬文字列連結のドット演算子を使いたくなったり。 でもさすがにコンパイルする前には気がつくけれど。 毎日いじっていれば、複数言語を扱っていてもそれほどの混乱はない。 PerlとJavaだと、書いているときの心的状況がずいぶん違うからかもしれないが。 PerlとRuby、JavaとPythonだと混乱するのかな。 RubyもPythonも知らないのでよくわからない。

先日の問いかけへの応答 「オンラインで無料で読めるものを本として買うか?」に関して数名から応答あり。 数人分を選んで以下に示す。文章は多少編集しています。

◆オンラインは「立ち読み」感覚がするから、
じっくり「すわって」読みたい時はやっぱり、プリントする。
だから、本みたいに長い場合はたとえWEBで公開されていても買いたくなる。

◆その関係の技術や業界に詳しい人が、作品を無償でWebに公開していたら、
その姿勢に感心するし関心を持つと思う。知識を無償で共有するというか、
儲けとは別の目的、信念みたいなのを感じて応援したくなる。
だけど実際にその本を買うかどうかとなるとなかなか買わないような気がする。
著者の姿勢がほかにもいろいろと興味をひくもので、本でしか得られない魅力的な別の何かがあれば買うかもしれない。
たとえば、その作品がその分野でのバイブルといわれるほどに定番のものならば本として持っておきたくなる。

◆自分が欲しい情報が含まれていれば買う。
理由:
1.ディスプレイで長時間文章を読むのは疲れる
2.線を引いたり、欄外に書き込みをしたり、ということができない
3.読める場所が限られる
4.読んだものが手元に残らない
5.私の家ではインターネットに常時接続していない
読了した後に何度も読み返すことがある
ので、やっぱりプリンタから出た紙ではなく、書籍としてまとまって
いる方が(私は)いいと思う。

2000年9月6日(水)

GNUフリー文書利用許諾契約書 / 商業出版物をWeb公開するのは損か得か

2000年9月6日(水) 00:00

ライセンスについて調べているうちに、 リチャード・ストールマン『なぜGNUフリー文書利用許諾契約書を使うべきか』を翻訳してしまったので公開する。 GNUフリー文書利用許諾契約書(GNU FDL)をストールマンが推す理由(というか、GFDLで目指しているもの)が書かれている。 要するに、ストールマンが望むような「自由(フリー)」を失うことなく、 商業出版社からお金をもらってフリーの文書を書くことができるようにしたい、 ということらしい。

話はそれるのだが、 出版物として出版される/されている作品を、Webで全部公開する、 という行為は、著者にとって得なのか損なのか。

  • 簡単な例
    • Perlのマニュアルはオンラインで全部読めるが、本でも出ている。
    • GNUの多くのソフトのマニュアルはオンラインで全部読めるが、本でも出ている。
    • 山形浩生さんの著書に書かれている内容は全部Webで読めるが、著書も出ている。
    • Effective Perlの本はWeb上でPDFで読める。
    • オライリーの「CGI Programming」の以前の版はWeb上でHTMLで読める。
  • 「得」と考えられる理由
    • 宣伝効果。その作品だけではなく、著者の姿勢の宣伝も含む。
    • 話題作り。
    • 関連情報や事実誤認の指摘、よりよい解法などの情報が集めやすい(バザール方式の利点)。
  • 「損」と考えられる理由
    • ネットで読んで充足した読者はわざわざ本を買わない(かも)。
    • 悪意のある第三者にごっそり盗まれる。(もっとも、「盗んだ」人がそれを悪意の再利用をするのは意外と難しい。「あれ?これは○○のパクリじゃん」とばれるので)
    • 公開したものの質が悪かったら、宣伝は逆効果となる。

情報・ご意見求む。 例えば、あなただったら、オンラインで無料で読めるものを本として買いますか? どういう条件(分野、種類、値段など)があったら買いますか?

2000年9月5日(火)

夜中 - 日記ダイジェスト追加

2000年9月5日(火) 00:00

夕方 - 郷愁

2000年9月5日(火) 00:00

頭が何だか煮詰まっているので、ふらふらと出かける。 ふと、大学に行ってみようと思う。 もう十何年も前なのに、大学は何も変わっていない。 雨の中、構内をとぼとぼと歩く。 生協に入る。 足はコンピュータ書籍のコーナーを覚えていて、まっすぐそこに向かう。 つい、自分の本を探す。 棚には二冊しかなくてちょっとがっかり。 でも下を見ると『Java言語プログラミングレッスン』が平積みになっていて、 何だかうれしくなる。げんきんなものだ。 十数年前の自分のような若い人が立ち読みをしている。 自分が本を物色していたコーナーに、自分が書いた本が置いてある。 変な感じ。 大学時代もいろいろあった(ため息)。 あのころは、自分が本を書くなんて一度も考えたことがない。 本を通して、少しは若い人の役にたっているのかなと思うと、素直にうれしい。 立ち読みしている「若い人」へ、 「いま、あなたが考えているあなたの姿がすべてではないよ。 これからもっといろんな自分に出会い、 いま想像もしないような活動をしていくよ」 というエールを送りたくなる。 疲れてるのかな。

大学生の頃は、自分は何をしていたのかなあ。 いま直接的に役に立つ勉強はしていなかったなあ。 結局、いまでも身についていることというのは、 大学で「教えてもらった」ことではなく、 「自分からやった」ことだけだなあ、と思う。 机にかじりついてたくさんたくさん文章を書いたこととか、 コンピュータルームに泊まり込んで端末のキーを叩いたこととか (泊まり込むのはご法度だったから、 夜中にチキンラーメンを持って大学に忍び込んだ。 セキュリティチェックが甘い時代であった<おい)、 同じ学科の仲間と「美しいプログラム」を競ったこととか。 規格にはまった「お勉強」よりも、自分の興味からやろうと思ったことの方が、 はるかにいまの自己の形成に役立っているように思う。 いや、しかし大学の勉強は無駄ではなかった。 それは、むしろ、自分が「体験的に」得たことを整理する場であったかもしれない。 ははあ、 この間コンピュータルームでラーメンをすすりながら悩んだ問題は、 そういうことであったのか。 ふむふむ、そのアルゴリズムにはちゃんと名前がついていたのね。 …授業の中ではそういう思いをいだくことが多かった。

郷愁という感覚。 しかし、それにひたってばかりもいられまい。

さて、次の一歩。

午前 - 日記ダイジェスト追加

2000年9月5日(火) 00:00

2000年9月4日(月)

夜 - 編集者との打ち合わせ

2000年9月4日(月) 00:00

『Perl言語プログラミングレッスン』入門編(仮題)およびWeb連載『Perlクイズ』関連で、 編集者の方々と打ち合わせ。プリントアウトしてもらった(大量の)原稿をいただいて、 今後の進め方について相談する。Webでの教育関連の話題や、書籍のeコマースの話題で盛りあがる。 編集者は本・文章・言葉に対する思い入れが強く、話していて楽しいこと限りなし。 私のような若輩者も著者として丁重に扱ってくださるのはありがたいことである。 今後とも長いお付き合いをお願いいたします。

編集者として必要なものは何ですか、と問いを投げてみる。 結城は、文章を読む力かな、と思ったのですが、 編集長によると、それは当然であって「最低ライン」とのこと。 文章を読むことを通して著者の良し悪しを見分ける力が必要だし、あとは…感性とのこと。 別の編集者は「勘」と表現した。時代から「半歩」進んでいることも必要だそうだ。 うーん。なかなか難しいですね。

昼 - 日記ダイジェスト

2000年9月4日(月) 00:00

2000年9月3日(日)

日記ダイジェスト

2000年9月3日(日) 00:00

日記ダイジェスト追加。 日付は元の日記を書いたときのもの。

2000年9月2日(土)

マッチ売りの少女 / 80日間世界一周 / 日記ダイジェスト / 本を書く

2000年9月2日(土) 00:00

「マッチ売りの少女」を翻訳しました。 プロジェクト杉田玄白に正式参加予定(山形浩生さんがモンゴルから帰ってきたら)。

sogoさんという方が、 ヴェルヌの「80日間世界一周」を翻訳しつつある。 プロジェクト杉田玄白に参加予定とのこと。 翻訳が進むにつれて、 主人公は世界の各地をまわっていくことになる。 これは…楽しい! ぜひみなさんも下記リンクから「80日間世界一周」をお読みください。 また「読みましたよ」というフィードバックをsogoさんにお送りください。 翻訳意見板という掲示板もあるようです。 フィードバックが多いと、主人公の進むスピードが速くなりますよ(^_^)

日記ダイジェストをいろいろ更新。 お時間がある方はどうぞお読みください。 レイアウトは少しシンプルにしてみました。

先日、古本屋で『本を書く』(The Writing Life, パピルス刊、アニー・ディラード Annie Dillard著)という本を見つけて ぱらぱらと見る。ピピッとくる感じがしたので購入。 今日、おそめの昼食を食べながら読む。大当たり。 素敵な本である。 そうそう、そうなんです。そうそう、そうなんです。という文章にたくさん出会う。

たとえ文章が容易に出てくるような場合でも——まるで天使が笑いながら 開けてくれる本から直接書き写しているかのように——原稿にはいつもの苦しみ、 すなわち、血の滲んだ痕跡、歯型の跡、裂け目、焼け焦げの跡があった。

とか、

棺一つのスペースで、人は本が読める。 草刈り機やシャベルをしまう物置のスペースがあれば、人は物が書ける。

とか。 こういう本を読んでいると、思わず目をつむって、 ゆっくり、うん、うん、などと頷いてしまうね。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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