いつも数学ガールの話題ばかりなので、たまには他の本の話を書きましょう。
拙著『Java言語で学ぶリファクタリング入門』は、リファクタリング(refactoring)というプログラミング技法を解説する入門書です。
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きれいなプログラムは、読むのが楽で、修正するのが楽で、デバッグするのも楽です。
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きたないプログラムは、読むのが大変で、修正するのが大変で、デバッグするのも大変です。
ではどうすれば「きれいなプログラム」が書けるのでしょう。
「きたないプログラム」があったとき、どうすれば(新たなバグを出さずに)きれいなプログラムに書き直すことができるのでしょう。
それに対する試みの1つが「リファクタリング」です。
もちろん、リファクタリングはいわゆる狼男を倒す「銀の弾丸」ではありません。
奇抜な方法があるわけではなく、あたりまえのことをいかにシステマティックにやるかということです。
ですから、デザインパターンなどと同様に、
経験豊かなプログラマにとっては「何をいまさら」的なこともたくさん書かれています。
でも、だからこそ――プログラミングを学んでいる人、
特に、やさしいプログラムはもう組めるよというくらいの人に、
ぜひ本書を読んでいただきたいなあと思います。
以下、本書から引用。
すべてのリファクタリングの根底に流れている、
リファクタリングのエッセンスを紹介しましょう。ぜひ心に留めてください。
それは、次のような一言で表現できます。
ステップ・バイ・ステップ(一度に一つずつ)
ステップ・バイ・ステップ――これを日本語に直訳すれば「一歩、一歩」です。
リファクタリングにおいては「一度に一つずつ」と考えればよいですね。
これは本書全体を通じてもっとも大切な言葉です。
ステップ・バイ・ステップ。
結城自身、この言葉にはたくさん学ばされました。
プログラムを書くときも、本を書くときも、いっぺんに複数のことをやらない。
ステップ・バイ・ステップで着実に進む。
この心がけで、かなりの無駄を省くことができているように思います。
最後に、本書の謝辞から引用。
昨年天に召された祖母に本書を捧げます。祖母は、
「ひとつの作業を片付けてから、次の作業にかかるんだよ」
とよく話してくれました。
おばあちゃん、それってリファクタリングに通じるかも。
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