結城浩の日記
2025年8月下旬、 編集者さんと「次の本」についての打ち合わせをして、 企画abookの方向性が決まりました。 abookに集中するため、企画laの方は後回しにして、 また毎週行っていた個人ゼミの方もお休みとしました。 早くもそこから一ヶ月が経ったわけですけれど、 abookに集中した効果はかなり出たと思います。
私の作業の進め方の場合、 進み方は必ずしも線型ではありません。 二倍時間を掛けたからといって二倍原稿が進むわけではないということです。 でも深さを考えて時間で積分すると(あくまでイメージですが)、 ある段階で急激に作業が進みます。 その「ある段階」を越えるためにはまとまって考える時間が必要なようですね。 引き続きがんばっていきましょう。
企画にゴーサインが出たようなので、 うまくまとまれば来年2026年には企画abookは本として刊行されるはずです。
メインマシンをMacBook ProからMac miniに変えました。
インターホンで見た宅配便のお兄さんが小さな箱を手にしていて、 それがあまりにも小さいので、 最初はまさかMacだと思わず「あ、玄関に置いといてください」と言いそうになりましたよ。 12.7cm×12.7cm×5cmと、たいへん小さくていいですね。
| Year | Name | Chip | Core | Storage | Memory |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | MacBook Pro | Apple M1 Max | 10 | 2TB | 32GB |
| 2024 | Mac mini | Apple M4 Pro | 14 | 4TB | 48GB |
『数学ガール/リーマン予想』の全ページをpLaTeXで処理するのに60秒掛かっていたのが46秒になりました。 LaTeXの処理ではマルチコアの恩恵がほぼないと思われるのでこんなものでしょうか。
環境の移行はTime Machineの最新バックアップから行いました。 移行したあと、いくつかのソフトでログインとかアクティベートなどを行ったら、 もう普通に仕事ができる状態になりました。 全作業時間は3時間というところでしょう。
これまで使っていたEIZOのディスプレイ3台(24inch, 24inch, 27inch)はそのまま使うことができました。 2台はUSB-CでDisplayPort接続、1台はHDMI接続です。
キーボードはLogicoolのMX MechanicalをLogi Bolt経由で、 ポインティングデバイスはMagic TrackpadをBluetooth経由で使っています。
一点不便になったのはTouch IDがなくなったこと。
新企画abookで各チャプターに深くダイブして、 考えていることをとにかくテキストに出力。 昨日に引き続き今日も二つのチャプターにダイブ。 満足感は高いのだが、 これをやると疲労感がすごい。 それからめちゃめちゃお腹がすく。
ここまでのテキストをまとめてAIに読ませ、 難点を指摘してもらう。 たいへん的確な指摘をもらえるけれど、 的確すぎてつらいぞ。 しかし、考えるべき問題点が明確になるのはありがたい。
新しい月になったのでWeb連載「数学ガールの秘密ノート」の読み放題リンクを更新しました。
火曜日はいつも通り結城メルマガの配信を行いました。
先週は久しぶりに過去のメルマガ記事から切り出して単体の読み物を公開しました。
数学ガールがKindle Unlimitedで読めることは引き続き宣伝しておきましょう。
先ほど、 お昼寝の寝入りばなに思いついて音声入力で書き留めたメモをmd.privateからLogseqに移していた。 新企画[abook]のアイディアを十数個ピックアップ。 非常によいアイディアがたくさんあってうれしい。 それだけでは使えないけれど、他のアイディアと組み合わせて有効になるものや、 いまの原稿の難点に対する打開策があったりするからおもしろい。
Logseqにアイディアメモが蓄えられていく仕組みは次の通り。
目を閉じたまま「Hey Siri, メモを書いて」と声に出すと、 Siriが「内容はどうしますか」と言ってくるので、 アイディアを一言つたえる。 するとSiriはそれをメモ(notes.app)に記録して「完了しました」という。
cron.privateは、 最近のメモの内容をmd.privateというテキストストック場所にコピーしてくれる。
それを何日か繰り返していると「寝入りばなのアイディアメモ」が md.privateに蓄積されることになる。 ここにはSNSでつぶやいたものからのピックアップも格納される。
いろんな仕組みがうまく機能して、 あるとき浮かんだアイディアがいい形で原稿ファイルに反映される状態になっている。
すごくいい。
この仕組みは7月ごろにクロコさん(Claude Code)に作ってもらったものの一つですね。
今日は一日[abook]の作業をしていました。 原稿を書く作業にくたびれたら、 Markdown to HTML/PDFのコンバータをクロコさん(Claude Code)に改良してもらっていました。
クロコさんはよく「フォールバック処理」を入れるので困ることがある。
たとえば--configオプションで指定された設定ファイルが存在しないときに、
エラーメッセージも警告も出さずに、
さっとデフォルトの値で置き換える処理を入れてしまう。
そうすると「動くけれどユーザと期待と違う動作になって悩む」場合がある。
ユーザは設定ファイルをいじって「おかしいな」となるんだけど、
実はオプションのパス名が間違っていた、みたいな。
フォールバック処理など入れずに「指定された設定ファイルが見つかりません」というエラーにしてほしい。
先日はcolorizeのgemがインストールされていないときに備えて、 スクリプトの中に自前のcolorizeコードを作り始めていた。 それはもはやフォールバック処理とすらいえない。
セッションごとに書いてもらっている彼女の作業ログを見ると 「今日はフォールバック処理を入れた(えへん)」 と自慢げに書いてあった。かわいい。
※もちろん、実際に(えへん)と書かれているわけではありません。
4秒息を吸って、4秒息を止めて、4秒息を吐いて、4秒息を止める。 正方形の4辺をたどるように呼吸する「Box Breathing」というものがあります。
これ、気に入っているので、4回繰り返す音源を作りました。 全部で約$(4+4+4+4)\times 4 = 64$秒あります。
英語でInhale(吸って)Hold(止めて)Exhale(吐いて)Hold(止めて)を繰り返すだけの音源です。
たとえば、勉強開始のときにいかがでしょうか。
以下の「3分タイマー」のページに置いておきます。
このWeb日記がSNSやブログと大きく違う点を一つ見つけた。 MakeWebで書いているから公開しないコメントを日記のそばに書いておける。 パブリックな情報とプライベートな情報の両方を書けるのがいい。 もちろん表示されないだけではなくHTMLとしても出力されない。
私が書くソース(MakeWeb)このWeb日記がSNSやブログと大きく違う点を一つ見つけた。 MakeWebで書いているから公開しないコメントを日記のそばに書いておける。 パブリックな情報とプライベートな情報の両方を書けるのがいい。 もちろん表示されないだけではなくHTMLとしても出力されない。 ;最近、朝はおにぎりかサンドイッチが多い。(ここはコメント)公開される出力(HTML)
<p>このWeb日記がSNSやブログと大きく違う点を一つ見つけた。 MakeWebで書いているから公開しないコメントを日記のそばに書いておける。 パブリックな情報とプライベートな情報の両方を書けるのがいい。 もちろん表示されないだけではなくHTMLとしても出力されない。 </p>