大学一年生の読者さんから(『数学ガール』シリーズの感想)
2011年1月30日(日) 02:00『数学ガール』シリーズの読者さんから、ご感想をいただきました。 許可を得て公開します。ありがとうございます!
読者さんから
数学ガール4巻目を大変心待ちにしています大学生です。 私は3年前に大学受験に際して結城先生に聖書の言葉を教えていただきました。 受験は無事成功し、大変感謝しております。長文失礼します。
結局、浪人してしまったのですが、浪人した一年で人生が大きく変わりました。 現役の時は情報系一本で決めていたのですが、 当時は受験という縛り(何に興味を持っても、受験で結果を出さなければならないということ)に耐えられず、 数学ガールは全巻読んでいました(数学には少し興味はありました)。 浪人の時に、数学ガールを読んでいたおかげで自然科学系に興味がわき、 死んだおじに教えてもらった宇宙とかの幼い時の感動を思い出し、結局、物理科に進みました。
進路を物理系にしたのは、宇宙系を研究したかったのと、 厳密さをとことん追う自信がなかったので(結構適当な性格のため。。。)物理に進むことにしたのです。 今現在、素粒子系に進もうと勉強に励んでおります。
数学ガールの中では、高校生が自分たちで思い思いの研究(勉強というより、研究ですね。)をしています。 現実の世界では、このようにして数学に興味を持った情熱のある人物たちが(高校生レベルで)集まって 議論するということはあまり見かけられません。 そういうわけで、受験が終わって、入学するまでの間、今までは受験という枠に縛られていたわけだし、 もっとこのような(数学ガールの主人公達のように)議論も 大学でいっぱいしたいなぁと思って大学に入ったわけですが、 残念ながらそういう意思を持った人たちはいませんでした。。。私だけ。。
最近、他大学の人とそういうことをできる機会を得まして、 より勉強に勤しむ日々が続くのですが、 今、こうして本当に自分の好きなこと(物理が好きすぎる、数学が好きすぎる)をやっていますと、 大変数学ガールの登場人物たちの行為がよくわかります。 成績云々ということより、本当に己は好きでその学問に向かっているか?ということを考えながらすることによって、 主人公達の意識というものは3年前に比べかなり違ったものに見えてきます。
「自分の読んでいる本が自分の理解の最前線だ」という文からしても、学校の勉強とは別に、 好きなことをするというその学問にかける情熱がにじみ出ていて、 私にとってはただの感動では済まない文だと思いました。
とても長文になってしまい、申し訳ありません。 私は今、"学問"というもの(過去の偉人、名前も聞いたことのないような学者が創り上げてきたもの)にたいして 人生をかけようとしています。 受験という天井なしに勉強しています。 そういった中での好きで勉強できているというスタンスは大変異常なものがあるのですが、 その視点からの貴書籍は大変なすばらしい書籍だと思いました。 今後も数学ガールを読んで、情熱を持ち続けていこうと思います。
長文失礼します。
PS 聖書は大切に持ち続けてます。お教えいただいたところに付箋が貼ってあります。本当にありがとうございます。
結城から
著者として嬉しくなるお便りをありがとうございます。
好きな勉強を思い切りなさっているとのこと、 ほんとうに良かったですね。
また、浪人していた時期のことまでも前向きにとらえておられること、 私のほうまでたいへん励まされました。
今後のご活躍を応援し、 あなたの人生が豊かな喜びと祝福に満たされますようにとお祈りしております。